果てのガーデン 15分日記1107
たかがブログでこんなに更新頻度が空くというのは、この誰も見られていない場でさえ、やっぱり誰か見ているかもしれない…ということをジトッと意識していること。多少なりともこっち方面の仕事をしているのだから、文章上手に思われたいというよこしまなハートが、ビトッとからだを巣食っているから。わたしが好きな書き手の方、たとえばくどうれいんさんや、岸田奈美さんや、最近だと小原晩さん。いわゆる日常エッセイの名手たちは、もういったいなんでこんなにも、毎日のことを覚えているんやろう!とずっと不思議だったんだけど、何のことはない(こともないですねすみません)、ちゃんと確かに在ったことを「のこして」いるから。「文章を書...
衛星
今日思い出した、 強くて美しいことば 「与えたのと同じものが返って こなくていいとか 少し離れて その人に関わって いたいとか 衛星ってのは そんな感じだ」 (違国日記)
何回も何千回も願っている
音と文。 ふだん、その人がどんなものに触れているかは 小気味よくやりとりするショートなことばから、 伝わるものだ。意外と。 記憶の引き出しを瞬時に開けて、いま渡したい音と文を交換する。 ぽん、ぽん、ぽん。 「この曲久々聴いたけどやっぱいい」 「だったらこんなのも好きじゃない?」 「あげる」 「この歌知ってる?」 「ここの1:50秒から、人生の喜び突き上げてくるのよ」 「秋、呼んでしまった」 ぽん、ぽん、ぽん。 知らないことと知っていたことと忘れていたことと 忘れたくなかったものの交歓をとおして、 できる限り、心を耕していたいと思う。 できればいつもふかふかでいてほしいけど、 時々痩せてしまう。...
シュノーケルが汚れてない
2023.08.30 天候が理由で旅をキャンセル(延期?)したのって初めてじゃないだろうか。大学の卒業旅行、北海道からの帰りに羽田空港で足止めを喰らって、品川のホテルに急遽延泊したことはあったけど。それもン十年前。書いててゾッとする。それでもわりと久しぶりのひとり旅だった。相変わらずのノープランだけど、楽しみにしてたんだけどなー。新調したスイムウェア一式とライフジャケット、シュノーケルグッズに海水をつけぬまま、夏を終えることなんてできない。そもそも、勝手に終わりそうになってる夏を追いかけに、島に行く予定だったのに! ああどうしよう。思考回路はショート寸前。 飲んでるときに、写真をばしゃばしゃ撮...
ソウルの五月
海外が私を呼んでくれなかったのだ。とさえ思っている。だってこんなにしょっちゅう、どこそこ旅に出ていて、趣味:出張と書いてもいいくらいなのに、なにせ10年ぶりにパスポートを申請したんだから。「個展の打ち上げも兼ねていきましょうね」と半ば冗談で言っていたけど、あっという間にその日はきた。充電器の変換プラグは、前日の夜にamazonから届いた。wifiの予約もしていなかったから、仁川空港で急遽手配して借りることができた。その時お世話してくれたお兄さん(ヒョン)に、返却の時も会うことができて、「あ!」って顔を覚えてくれてて(初日と同じ洋服だったからだろうね)。「タビは楽しかったですか?」って聞いてくれ...